古風なメヌエット

「古風なメヌエット」は、ラヴェルの最初の出版作品であるピアノ独奏曲です。
1895年に作られ、ラヴェルは当時20歳という若さでした。
初演は1898年。パリのサル・エラールにてラヴェルの友人であり、この曲の献呈相手でもあるリカルド・ビニェスによって演奏されました。
この曲は、ラヴェル独特の印象派的色彩や、精緻な新古典的要素はまだ影を潜めています。
ラヴェル自身、この作品の習作的な性格を認めています。
しかし旋律に短2度を激しくぶつけるなど、後のラヴェルを思わせる斬新な書法も垣間見えます。
嬰ヘ短調の主部が嬰ヘ長調のトリオ(中間部)を挟み込んだ典型的な3部形式で構成されています。