ピアノ協奏曲ト長調
ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」は、「左手のためのピアノ協奏曲」と並行して作曲されました。
ラヴェルの作品としては、ピアノを交えた作品として最後の曲に当たります。

管弦・ピアノ共にすっきりとした、ユーモアあふれる洗練された曲です。
ラヴェル本人も「モーツァルトやサン=サーンスと同じような美意識のもとに書かれた、あらゆる意味で協奏曲らしい協奏曲」と語っていたそうです。
・第1楽章 Allegramente 4/4拍子 ト長調
鞭の音で始まるこの曲は、かなりインパクト大。
複調のピアノとフルートとホルンの協奏がジャズのブルースのようです。
典型的な主題、展開部、再現部の3部構成で、リズミカルでユーモラスなイメージ。
・第2楽章 Adagio assai 3/4拍子 ホ長調
2分以上の長いピアノの主題提示の後に様々な木管楽器が旋律を歌い上げるこの曲は、モーツァルトのクラリネット五重奏曲に感化されたと言われています。
ラヴェルが目標としていた、簡素ながら精緻で美しいこの曲。
ラヴェルの作品の中でも際立って素晴らしい曲です。
・第3楽章 Presto 2/2拍子 ト長調
アグレッシブで軽快な印象。
ピアノはトッカータ風で、只の半音階を左右のオクターヴにずらしたりなど、独特の使い方を見せています。
最後は楽章冒頭の音をピアノも一緒に叩き、歯切れよく終わります。